二十一世紀枠。
高校野球全国大会である選抜高等学校野球大会(センバツ)の出場枠の一つ。
「一般選考枠」のほかに、秋季都道府県大会において参加校数が128校を上回る都道府県はベスト16、それ以外の県ではベスト8以上の学校の中から、恵まれない環境、他校や地域に良い影響を与えているなどの理由で認められた高校が3校選出される
はてなキーワード より引用
春の甲子園が始まって度々耳にする。
僕は、甲子園を真剣に目指した元球児の一人である。
だからここで少し書かせていただきたい。
そもそも高校野球とは何なのか?
僕の答えは、【高校生の部活動】
近年、高校生の部活動に関して、周りが干渉しすぎてないか?
夏の甲子園の場合、各都道府県で優勝したチームが集結し争う。
だから結果として各都道府県1校が甲子園に行ける、単純明白な大会だ。
だけど、春の甲子園は違う。
様々な選考ルールがあり、単純に県大会を優勝すれば出場をできるわけではない。
そして、この選抜ルールの一つが二十一世紀枠でもある。
二十一世紀枠は、まともに戦えていない
僕が問題視するのは、二十一世紀枠で出場した歴代高校は、まともな試合を甲子園でできていないことにある。
2017年春の甲子園を見ても
報徳学園 対 多治見 は、21-0
静岡 対 不来方 は、12-3
互いに完敗といえる。
これはあまりにも選考基準に問題があるといっていい。
【高校生の部活は、大人たちの自己満足で決められるべきではない。】
確かに、恵まれない高校が、甲子園に出場。
甲子園を見ている人や、高校関係者には、聞こえがいいかもしれない。
だが、実際は、自己満足にすぎないと感じる。
必死でやってる高校球児を軽視するな。
この一言に尽きる。
恵まれない環境がなんだ?
公立であっても甲子園に行く高校は実際問題存在する。
また、勉強で優秀な成績を納めたり、中学の野球で成績を残せば推薦だってある。
その状況で結果を残せずに恵まれない環境を選んだのは紛れもない。本人たちだ。
名門の学校にだって、恵まれない家計の人間は数多く存在する
ドラフト会議前にやっているお母さんありがとう。
って番組を見ればわかると思うが、母子家庭で育ち、母親一人息子を支え三年間野球をやっている家族が、日本中には存在する。
ましてや恵まれた環境にいる球児はなお、恵まれた環境を活用し、24時間毎日、甲子園で勝つために、名門というプレッシャーに打ち勝つために、必死に鍛錬を重ねている。
その選手たちが、目の前で甲子園を逃したりしている中、のうのうと21世紀枠で甲子園に出誦するなんて断じてあってはならない。
甲子園は球児の人生を変える披露宴
その理由としては、進路の問題。
甲子園に出場することは、日本中のスカウトの目に触れる。
野球をやっていた身としては、日の目に出ない優秀な選手は山ほどいる。
それも運としか言えないが、少しでも優秀な選手が日の目に出る機会を作っていく必要が高野連にはある。
だから僕は高野連には、本当に球児のことを考えた選考にしてもらいたい
高校野球は、商売でも、見せ物でも何でもない。
高校生が勝利を求めて一所懸命やっている部活動の一つでそのことを忘れないでほしい。
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