2017年春の選抜甲子園に出場する21世紀枠の高校が決まりました。
ここで元高校野球球児として21世紀枠の必要性を考えてほしいと思い記事にしました。
21世紀枠は必要か?
高校野球、これは、高校生が取り組む部活動の一つです。
その部活動の全国大会で、推薦が果たして必要なのか?このことを僕は訴えたい。
春の甲子園は県大会を優勝しても出られない
野球をやっていない人は、春の甲子園に出場できる条件を知らない人もいると思うので説明します。
一般選考:28校
特別選考(21世紀枠):3校
明治神宮枠:1校
として選ばれた高校が出場できる。
一般推薦は各都道府県から選ばれる。
北海道:1校
東北:2校
関東(最低4校)・東京(最低1校)残り1校は両大会の比較:計6校
東海:2校
北信越:2校
近畿:6校
中国(最低2校)・四国(最低2校)残り1校は両大会の比較:計5校
九州:計4校
これは、関東大会、東北大会、都大会などの結果で判断される。
明治神宮枠とは?
明治神宮大会という大会で優勝したチームには自動的に春の選抜甲子園の出場件が与えられる。
21世紀枠とは?
一般選考枠のほかに、秋季都道府県大会において参加校数が128校を上回る都道府県はベスト16、それ以外の県ではベスト8以上の学校の中から、恵まれない環境、他校や地域に良い影響を与えているなどの理由で認められた高校が3校選出される制度を21世紀枠という。
勝ったら出場できる。それが甲子園で良くないか?
高校生の部活動なんだから勝ったら全国大会(甲子園)でいいのではないだろうか?
よく、恵まれない環境の高校が、みたいな話があるけれども、部活動なんだから環境に差があってもしょうがないし、そこで環境が恵まれてないからといい推薦をすることがいいことなのか?
選手を一番に考えるべき
高校野球の規則において一番に考えるべきなのは、高校球児がどう思うか?高校球児のためになるか?だと思っている。今の21世紀枠という制度は、選手のためというより、高校野球を見る人たちや、高校野球関係者に良い制度で、高校球児にとって良い制度だとは全く思えない。
なぜ?21世紀枠が良いと思わないのか?
- 県大会に優勝しても出られないチームがいる
- 甲子園で話題になり対戦する高校にプレッシャー
- 真剣勝負で戦う全国大会に運で選ばれるチームがあっていいのか?
県大会優勝でも春の選抜は出れない
春の選抜甲子園は、県大会優勝しても出られない高校球児からしたら狭き門。その大会で、予選を勝ち進んでいない高校が出れていいのかな?と思う。
県大会を優勝して、関東大会、東北大会のベスト8で負けて選ばれなかったチームがいる。
その現実を考えると、やはり正当に予選を行い勝ち進んでいった高校に出場権を与えるべき多と思う。
21世紀枠の高校と戦うのはプレッシャー
見ている人達からしたら面白いかもしれない。ただ、21世紀枠のチームには負けたくない。という思いが、対戦チーム内に広まることがあると思う。過去にさかのぼると、開星高校(島根)の野々村直通監督がインタビューで不適切な発言をしてしまった歴史がある。
詳しくは:テレビ大菩薩峠
ただでさえ全国ネットで放送されている甲子園。その大会で、一般推薦校じゃない特別枠に負けるというのはプレッシャーになるのもわかります。
真剣勝負でよくないか?
真剣勝負で良くないかな?って思う。
勝ったら出場。負けたら出れないの方がはるかにわかりやすい。
もし21世紀枠を作りたいんだったら、21世紀枠で選ばれた高校と県大会優勝したけど選抜甲子園に出場できてない高校で試合をして勝ったチームを特別枠で出場させる。というようにしたほうが、はるかに公平でみんなが納得できると思う。
やっぱ出れないと悔しい
僕自身、秋の県大会を優勝して関東大会ベスト4目前で負け、推薦に選ばれず春の甲子園出場を逃した過去があります。やっぱ悔しいけど、負けてしまったし、夏の大会頑張ろう。そう思って練習していましたが、21世紀枠の話を聞くと、なんで勝ってもいないチームが出場できて県大会優勝したチームが出れないんだよ。と感じることもありました。
春の甲子園に出れないチーム全チームが納得できるのは、勝ったチームが甲子園に出場する。
それだけではないかな?って思っています。