軽井沢スキーバスツアーで起きてしまった事故は日本人全ての人が肝に銘じておかなくてはいけない事件であり、国が力を上げて解決していかなくてはいけない課題でもあります。
今回の事件で明らかになったことは、ツアー会社、バス会社ともに不適切な運営をしていたと言う事実。
4点に絞って多くの人に伝えたいことを書き出すと
- 大型バス、山道の運転と共に慣れていない運転手に運転を任せていたこと
- バス会社は運転手の健康診断を怠っていたこと
- シートベルトの有無が生死を分けたこと
- 4000円の高速代が会社持ちの経費ではなく運転手の自腹だったこと
この現実を多くの人に認知していただきたい。
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この事故を決定付けたのは、4000円の高速代を会社持ちではなく運転手の自腹だったこと
この事件の最大の原因は、バス会社が亡くなってしまった運転手を正社員としての採用ではなく業務請負契約をしていたことが一番の原因と考えられます。
正社員で契約していた場合は、運転手がどの通路を通りどのように運転していても運転手に入る収入は変わりませんが、業務請負契約の場合は全ての行動が運転手の収益に関わってきます。こういった場合にどのような方法で運転手が収入を増やすことが出来たかと言うと
- 高速道路代を節約する
- 健康診断を行わない
- パーキングを無視してガソリン代の節約
と言う節約手段が考えられます。
業務請負契約にすることで、運転手に一時的に入る給料は増加しますが、高速に規定通り乗り、定期的に自分で健康診断を行い、エンジンを付けたままパーキングで休憩を取ったりしているとあっという間に多く貰っていたはずのお金が少なくなっていってしまいます。このような現象から、次第に気が付かれなければ良いと言う軽い気持ちで大切なことを怠っていたのではないかと推測できるのです。
そして、バス会社も少し運転手が何をしていようとも請負で安く仕事をしてくれると言う考えがあり、このような事態を招いてしまっていると考えられます。
デフレ脱却はもはや必須事項
ハンバーガー100円、回転寿司100円、牛丼300円。高速バス東京から大阪まで3000円
もはや日本のサービス業はデフレが進み、サービスの質の向上は要求され社員の給料を切り詰め無くてはいけないと言う最悪の悪循環を生んでいます。今回の事件もこのデフレの影響をうけ、運賃は値下げせざる終えずその影響をもろに受けてしまったのがバス運転手だったと考えられます。商品の価格が下がっていくのは消費者にとっては一見うれしいことかも知れませんが、逆に考えれば、収入が減ってしまうのと同じです。デフレの進行は貧富の差を加速させ、低所得者の人間を低所得と言うぬるま湯に浸からせる原因の1つになっています。日本を例に出しても、収入が上がらない、賃金アップとメディアでも多くニュースとして取り上げられていますが、実際今の日本は、低賃金でも生活に困らず生きていけるのが現実です。
負の連鎖が続いていく可能性も
今回はバス会社が事件を起こしてしまい一気にメディアに取り上げられていますが、低賃金の闇は深くバス会社の事件は氷山の一角かもしれません。バス会社の前は、すき屋の正社員、バイトの労働問題が上がっていたことも含めて考えると業界全体で従業員の給料を削る傾向があるのかも知れません。
地方からアルバイターが消える?
コストコのアルバイトの時給を知っている人は居ますか?
コストコのアルバイトの時給は1200円からスタートし、最高で1600円まで上がるとされています。
コンビニのアルバイトと金額を比較すると、その差はなんと800円近い差があるのです。
地方を中心に事業拡大しているコストコですが、随時アルバイトの募集をしています。そして他のアルバイトに比べても給料が比較的に高いのです。正社員の給料の記載はありませんでしたが、正社員の給料も高く設定されていることが考えられます。このような外資系の企業がどんどん日本に進出してきたら、このままの時給設定では日本の地方でバイトをする人間がどんどん少なくなっていくと考えられるのです。
まとめ
ともわれ、今回のスキーツアーのバスの事故は今度二度と起こしてはいけない事件であることは確実で、国を挙げて対策を打たなくてはいけません。そして、国民全員が良いサービスにはお金を出すことを惜しまないようになって行くことが、このような事件を抑制する一番の近道ではないのかな?と考えています。多くの人が安全で安心して過ごして行ける日本を国民全員が手を取り合い作り上げていただきたい。
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