楽天とアマゾン、「読み放題」でも競い合う

楽天とアマゾンは2012年電子書籍の国内配信が始まって以来、しのぎを削り互いに競い合ってきた。
そして新たに読み放題サービスで花火を散らしている。

楽天マガジンVSキンドル・アンリミテッド

キンドル・アンリミテッドは月額980円で対象となる書籍は和書13万冊、洋書130万冊以上と豊富で、書籍や漫画、雑誌や写真集などジャンルも幅広く読めるようにしている。
書籍販売はアマゾンが日本での事業拡大の足掛かりにした分野で、非常に力を入れて取り組んできた。

アマゾンと対照的なサービスを展開しているのは、楽天の楽天マガジン。

楽天マガジンの特徴は、雑誌に特化したサービスで200種類の様々な分野の雑誌を取り揃えていること。月額380円で200種類の雑誌が読めるこのサービスは、アマゾンみたいに和書、洋書は読めないが、アマゾンに比べ月額費用も安く様々なユーザーを獲得している。

どちらに将来性があるのか?

読み放題サービスで主導権を握ることが、これからのEC市場に大きくかかわってくると僕は考えている。

・大誤算のアマゾン

アマゾンは読み放題の契約で、書籍や雑誌についてダウンロード後、全体の10%以上が読まれた場合に、1冊が売れたのと同じ収益を出版社に支払うと契約をしていたが、この契約がアマゾンにとっては大誤算だった。想定以上に書籍を読む人が多く、予定していた予算を大きくオーバーしてしまい、その結果、金額の高い本や一部の書籍が読めなくなる事態が発生している。

もともと読めていた本が読めなくなるのは、ユーザーにとって最悪の印象を与えかねない。アマゾンには珍しく劣勢に立たされてるといえるだろう。

・予想を上回る楽天

対照的に楽天は、当初予定していた購読ユーザーを大きく上回り会員を獲得している。380円で雑誌が読めるのは非常に魅力的で多くのユーザーがアマゾンから乗り換えているという声も聞こえる。だた楽天のライバルはdマガジンとの声も多く。一筋縄ではいかないようだ。

未来を見据える楽天マガジン

ここで気になったのが、Amazon、楽天市場との連携があるかないか。

サービスを比較すると、雑誌に特化している楽天マガジンのほうが、楽天市場との連携がスムーズに進むと感じる。

・雑誌を見て気に入った商品をワンクリックで買える時代に

楽天マガジンは今後、楽天市場との連携を加速するとも言われている。ビジネス誌やファッション誌、キャンプやゴルフの雑誌を読んだときに気になる商品があっても、時間がたつと忘れてしまい結局購入しないことがほとんどだったのではないかと思っています。

これが楽天マガジンを読んでいて、ほしいと思った商品があったら、その商品をワンクリックするだけで楽天市場に飛ぶことができ、すぐに購入できるようになる。

そんな風に楽天マガジンがアップデートされたとしたら楽天マガジン、楽天市場ともに利用者が拡大すると考えている。

2020年に向けて楽天経済圏を一気に拡大

オリンピックに向けて楽天がここにきて一気に動いてきたイメージが見受けられる。

無料通話サービスのVIVARで送金ができるサービスをスタートさせたり広告費を増加し楽天カードの会員も決算ごと順調に増加している。フィンテックにも力を入れている楽天が、読み放題サービスを気に羽ばたいていく気がしてなりません。

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