利用者拡大。医薬品ネット販売を制すのは楽天
2014年6月12日、政府は成長戦略の一環として全面的に医薬品のネット販売を認め、約11,000品目ある一般用医薬品のうち99.8%の品目に関して販売を解禁し一気に医薬品ネット販売は普及していった。
一般医薬品とは、医師の診察を受けなくても購入できる薬のことを言う。
例を出せば、バファリン、パブロンなどよくCMで見かける薬は、この一般医薬品に当たる。
医薬品ネット販売といえばケンコーコムと爽快ドラック
ケンコーコムと爽快ドラックは何かと比較されることが多い企業。ケンコーコムで購入したい商品を見て爽快ドラックと比較し良いほうで購入する。そのようにお互いライバルのような関係。
しかし爽快ドラックに関して気になるニュースがありました。
・爽快ドラックは発送が遅い
事業拡大のために物流の強化をしているが、
注文の多さに対応しきれていないというのが大きな理由です。2016年7月時点での某大手サイトで爽快ドラッグのショップ評価では、
「予定の期日までに商品が届きましたか?」という質問に対して、
はいと答えた人は、21%でした。おこずかいサイトナビより引用
注文が多すぎて物流の強化が追い付かない。
そんな欠点を爽快ドラックは抱えていました。
爽快ドラックの買収
既に楽天は、意思決定スピートの向上や楽天市場をはじめとした各事業との連携、物流インフラや情報システムの集約、海外展開の効率化などにより企業価値の向上を図れるとして2015年11月にケンコーコムを買収していたが、今回、競合としていた爽快ドラックも買収すると発表した。
・楽天、89億で爽快ドラックを買収
爽快ドラックの欠点は発送が遅い点にあったが、楽天が買収することによってこの欠点は完全になくなると考える。
注文数が増えすぎて対応できなくなった会社を楽天が買い取り既存のケンコーコムとともに拡大していく。
このままの勢いで医療遺品ネット販売に楽天が進んでいくと、医薬品を買いたいときは楽天市場で買えばいいや。っていう時代が目の前に来ているように感じる。
TPPに向けて医薬品の輸出も
経済の自由化が行われるにあたって、日本で販売されている健康食品、医薬品がより安く手に入るようになったら全世界の人たちにとってどれだけ幸福なことかと考えると計り知れないと考えている。現在でも中国人観光客は、マツモトキヨシなどドラックストアで日本製の医療品、健康食品を買いあさっています。国に戻ってから、同じものを購入したいと考えたときにネットで買えたらいいですよね。まさに楽天は全世界で医療品ネット販売を展開していくためにケンコーコムや爽快ドラックを買収して準備しているのではないかと思っています。
日本の企業が世界で戦うところを応援したい。