築地の豊洲移転問題。
誰もがいつになったら解決するだろうか?
なぜこんな長引いているのか?
小池都知事に責任はないのか?
検証していきたい。
なぜ豊洲に移転しない?
1番の問題は、ベンゼンが検出されたこと
築地市場の移転時期の指針の1つとなる豊洲市場の地下水モニタリング調査。
なぜ地下水モニタリング調査を行っていたかというと、
豊洲新市場の予定地は、東京ガスのガス製造工場が建っていた場所でした。
その影響か、土壌調査すると、土地の一部から、ベンゼンという発がん性物質が環境基準の43,000倍も検出されました。
この事実を知っていてまでも、豊洲に新市場を建設したかったので、東京都は、専門家会議を開き、東京都が取るべき対策の検討や、技術会議での具体的な技術・工法の評価・検討を踏まえ、豊洲新市場予定地については、法令で求められる水準を上回る手厚い内容の対策をとるとして、土壌改善に取り組んできました。
地下水モニタリング調査の結果は?
1-8回目の調査では問題がほぼ出ていませんでした。
しかし、小池都知事が就任してから行われた9回目の地下水モニタリング調査で、基準値の79倍ものベンゼンが検出され移転の延期を後押ししました。
地下水モニタリング調査の信憑性は?
地下水モニタリング調査は、1-8回まで下記の会社が行っていました。
■1-3回目
環境計量:株式会社日立プラントサービス
試料採取:株式会社日水コン
■4-8回目
環境計量:ユーロフィン日本環境株式会社
計量証明:IAS Japan 株式会社産業分析センター/草加試験所
しかし、問題が出た9回目の水質調査は新たな調査会社が水質調査しており、1社が毎回やっているわけではなく、定期的に業者を変更して行っているので、調査結果は信頼できるものだと考えます。
ただ、9回目の水質調査で大きな問題が上がりました。
東京都の指示で過去と違う手順
地下水モニタリング調査の最終9回目で、東京都は、調査会社に過去と違う調査手順を指示し調査させたとされています。
8回目までは溜まり水を捨ててから翌日に地下水を採取していたが、最終調査の9回目では溜まり水を直接採取していました。
なぜ科学的根拠のあるやり方で地下水モニタリングを行ってきたのに、東京都は最後の最後にやり方をかえてきたのでしょうか?
小池都知事は地下水モニタリング調査の方法を変更した理由を話すべき
豊洲移転の問題がここまで長引いてしまっているのは、小池都知事が大きく問題に上げる土壌汚染が一番の原因といえる。豊洲移転の延期が決まったとき記者会見で、
「かねてより都民ファーストと述べさせていただいた。都民・市場で働く人にとって納得いくものか?と考え、納得いくものであるべきだと思った」として、「小池路線では『既定路線でしょ』『一度作ってしまったのだから何も考えなくてよい』という考え方はとりません。情報公開をして都民の利益を第一に、特には政策の変更もして都政運営をする」とも話した。
小池百合子知事、築地市場の移転延期を表明 「『既定路線でしょ』とはならない」
と述べていたが、地下水モニタリング調査のやり方を東京都が指示し意図的に基準値以上のベンゼンを検出させていたとしたら大問題である。
科学が風評に負けたことになる。これはまさに国辱だ。
石原元都知事が、臨時記者会見で豊洲移転問題について語ったひとことです。
この一言に心打たれた人は多いのではないだろうか?
(豊洲問題)安全基準は論理的科学的。安心基準は主観的気持ち的。豊洲は安全だが安心がない。築地は安全はないが安心はある。どちらを選択するか。僕は前者。
— 橋下徹 (@t_ishin) January 20, 2017
ツイッターで橋下徹氏も上記のように語り、論理的科学的には安全なら移転をするべきだ。と話しています。
科学者とは、人間社会の進歩の基盤を作る人たちであり、築地が豊洲に移転する進歩を成し遂げるために研究をしてきたともいえると思っている。
その科学者が、科学的根拠を持って地下水モニタリング調査のやり方は指示を出し行われてきているはずだった。
それなのにもかかわらず、最終検査だけやり方を変えさせた、理由、根拠を示さないと、小池都知事が、環境問題を理由に豊洲移転を延期させるネタのため、故意にベンゼンを検出させたと思われてもしょうがない。
一刻も早い問題解決を
豊洲移転が一日延期するたびに維持費として700万もの都税がかかります。
感情論で議論するのではなく、科学的根拠をもとに安全か?安全ではないのか判断をして1日でも早い解決をするべきです。
問題の早期解決を心から望んでいます。