日本ハムファイターズドラフト6位で指名された履正社の山口くんが、日ハムに入団する意思がないことが報道されると、日本のメディアはこぞって入団拒否!!!みたいな報道してたんだけど、ちょっと待ってよ。入団拒否ってなんか悪いことしてるみたいじゃん
・拒否の意味
自分に向けられた要求・希望などを、いやだと言ってはねつけること。こばむこと。拒絶。
であって、間違っても履正社の山口くんは、一方的にいやだとはねつけてないし、拒んでもいないから。
ドラフトは、選手にとっても選ぶ権利がある
ここで知らない人もいるのでドラフトについて少し解説したい。
まず、ドラフトというのは、プロ野球選手になりたいアマチュア選手がプロ志望届を提出し、ドラフト会議で指名される手順のことを言っている。
がしかし、有名な選手の場合、気になる球団も多く球団側から調査書の提出を求められる場合がある。
この時にある程度自分のことが気になっている球団が分かるようになっている。
山口君はJR東日本に内定している
ここで、理解してほしいのは、ドラフト会議前に履正社の山口くんは、ドラフト4位以下ならすでに内定が決まっているJR東日本に入社するという意思表明をしていました。
もう一度言います
履正社の山口君はドラフト4位以下ならJR東日本に行く
そう宣言していました。
それなのにも関わらず、ドラフト6位で日本ハムファイターズが指名しました。
高校球児の就活事情
ここで、高校野球界のことを知らない人のためにも、高校球児の就活はどうなっているのか解説したいと思います。
大半の球児はプロに行けないので、進学もしくは企業に就職していきます。
がしかし、将来有望な球児は、大学野球を目指したり、社会人野球を目指したり独立リーグを目指したり進路は様々です。
・プロ志望届を出せるめど
大学進学⇒4年後
独立リーグ⇒1年後
社会人野球⇒2年後
・プロ志望届を出すと、大学、社会人野球への道が難しくなる。
はい。
ここで重要なのがプロ志望届を出すと、進学するの大変になってくるということなんですよね。
一般的に、高校球児は、最後の夏の大会終了と同時に次なる進路を探し始めます。
大学、社会人野球のスカウトは、翌年の補強に向けて大会が終わった選手の獲得に動きます。
プロを希望しない選手の場合、進学、入社にめどが立つので、積極的に獲得しに行けるのですが、プロ野球を希望している球児の場合は、10月後半にあるドラフト会議の結果が出るまでどうなるかわかりません。
だから、ドラフトを待たずに来季獲得予定の選手を決めてしまうことが多く。
ドラフトで漏れたからと言って、待ってくれる企業、大学があると思ったら大きな間違えです。
プロ志望届を出すということは、進路が狭まることと同じなんですよね。(これ結構知らない)
・ドラフトの順位を条件に内定を取るケースもある。
だからと言って、大学、社会人もぼーっと有望な選手を見過ごすわけはなく、条件付きで内定をしてしまうケースが多々あります。
今回の履正社の山口君のケースは、プロに行きたいが、4位以下ならJR東日本に行きます。だからその時はお願いします。とJR東日本と契約をしてドラフトに臨んでいたわけで、これも野球界を生き抜いていく戦術と言えると思う
メディアに流されないで真実を見よう
ここで僕が不快に思ったツイートを紹介。ちょっと不快になったので、各記事にコメントを
どんだけ生意気⁉︎指名してもらって4位以下なら拒否って!1位以下はそう大差ないんじゃね?まだプロでモノになるかどうかわからんのに
本人の努力次第じゃん!
日本ハムが6位指名の履正社・山口、やはり入団拒否へ…岡田監督「行かせられない」 https://t.co/NRyRJMVPCU— ひろっちょです (@hirohiro_devil) October 23, 2016
野球界のことを知らなくせに何言ってんだよw
ちなみにJR東日本から内定貰ってるんだから、JRいったほうが、将来安定って場合もあるんだよね。どんだけ野球界のこと舐めてるんだろw
日本ハムドラ6履正社・山口が入団拒否 岡田監督「信用問題になる」(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース https://t.co/bs2jkfkfKC #Yahooニュース
こんな生意気でも才能のあるやつが職を得られて才能もない正直なやつが職を得られない日本おかしいよ。— 大和 (@shotakechan) October 23, 2016
そもそも、この人の言ってる意味わかんない
少なくとも履正社の山口君は3年間甲子園勝つために練習に励んでいたことに間違えはない。
伊藤忠に内定貰ったけど、提示された給料が年収300万だったんで年収500万もらえるJR東日本にいきました。って例えが正しいんでは?とさえ思ってしまう。
入団拒否とか生意気。ハムの下位指名選手がどれだけ活躍してるか知らないんだね。
— はむ⚾︎優勝おめでとうございます! (@axmpmmjptwd) October 22, 2016
君はJR東日本で活躍してる社会人がいくら給料もらえるのか知ってるのか?
下位指名選手のほとんどが数年で首になって再就職先を探している選手が何人いるか知ってるのか?ドラフトで入る人数だけ首になってるんだからね?
はい。
ここまで書けば、別にドラフト指名を辞退してもなにも問題ないと理解するのではないだろうか?
まあ最終的に何が言いたいかというと、プロに行くか行かないかは個人の自由だってこと。