環境をもう守る必要がないのか?森に入って気がつく現代の異常さ

自伐型林業という 林業に出会ってから 自然と触れ合う機会が今までの日常と比べて格段に多くなりました

その中で 環境を守る という 言葉が現在では人間の都合の良い 言葉になっている気がします。

そして、そのような状況に違和感を覚えてしまいました。

森を守るには意識改革が必要森を守るには意識改革が必要

今林業で問題とされていることがあります

それは高性能機械を入れて 森のことを考えずに 間伐をすすめてしまう ことです

山というものは1日にしてできるものではありません

苗を植えてから 15年ぐらい経たないと 最低でも 出荷できる 材にはならないからです

それなのにも関わらず長期的な目線で 木を切っていかないと 日本の森林はどんどん減っていってしまいあと数十年もしたらいい材料がとれなくなってしまう可能性が高いからです。

ただ、高性能機械を入れずに チェーンソーを使い、個人の力で木を切っていけば問題が解決するとは到底思えません

問題の根底には、消費者の意識改革が確実に必要と感じました

建売住宅ばかり売れる現代

【建売住宅ばかり 売れている状況の何が問題なんだ】

そうやって思う人もいると思います・

ただここで言う建売住宅の問題は、森のことを考えた時の問題なだけであって、環境 などを気にせずに考えれば、高性能機械を入れて効率よく材を集め、住宅をより安い価格で消費者に家を届けられるので良い傾向ととらえることもできると思います。

ではなぜ建売住宅ばかりが立っていることが問題なのかというと

建売住宅を建てるのに使う木の材質は B級品。

B級品の材を合板集成材にして家を建てます。ということは、

集成材の数が 増えれば増えるほど良い材質のA級品の材を使って家を建てる人たちが減ってしまい、個人の 林業業者がいくら 出来のいいA級品の材を出荷しても 市場が縮小していたり、買い手がつかなくなる状況では、売れ残ってしまったり安く買い叩かれてしまうことが 起こりうると考えている。

その他にも今注文住宅を建てれる大工さんが壊滅状態の状況にあります

その理由の一つに建売住宅が主流になりすぎていて、注文住宅を頼むお客さんが少なくなり市場は縮小し、後継者の育成に使える予算が減り継者不足に悩まされています。

現在はまだ、かんなやのみを使って 家を建てる大工さんは 数少ないけど 存在します。

ですが、そのような大工さんの話を聞くと年々、そのような大工さんは減少傾向にあり、数年も経つとほとんどの人が注文住宅を建てられなくなるのではないか。

そのように話をされていました

いくら 品質の良い材料を使っていい家を建てたいと消費者が思っていても肝心な家を建てる大工さんがいなくなってしまっては意味がないし、立派な昔ながらの家を建てれる大工がいなくなるのは大問題だ。

良い材料を使って家を作れる人がいれば良い材料を求める人もいますが 需要がなくなってしまえば 個人で林業経営をしても経営は苦しくなる一方。

そんなことを考えていると、頭ごなしに高性能機械を入れて 効率よく気を搬出することが悪いとは僕には 思いませんでした。

森を整備するのは誰のためなのか

もう一つ疑問に思ったことがありますそれは 森を整備するのは誰のためなのか?ということです

よくこのような台詞を聞きます

森を整備していないから動物との共存ができないんだ。 動物たちが生きやすい森をつくろう。

このセリフを聞いて 変だと思いました。

動物からしたら森の中に人間が入って 木を切り整備することがいいことなのでしょうか。

森が整備されていないから 熊が山から降りてきた。

これは熊が悪いのでしょうか???

全て人間の都合のいいように 整備されているだけなのではないでしょうか?

人が住んでる所に動物が入り込まないように

森を整備して 普段使う水源を守るために整備している

これが真実だと 感じています

環境のためと聞こえの良い言葉を並べるだけではなく、自分たちの生活に必要だから林業をやらなくてはいけない。 私たちが安全に暮らすためには山を整備しないと数多くの危険が訪れる可能性がある 。 ということを全員に示す必要がある

そうでなければ一向に 林業 という業界には、お金が入らない、 だからといい無くしてもよい仕事ではないと思う

だからこそ現状を理解してもらい 多くの人に知ってもらうことが 林業の問題解決にもつながるし環境問題を解決していく 一つの手段になると思ってる。

最後になりますが僕の本音は林業をやること自体本当にいいことなのかと聞かれるとわかりません

現在 科学は日々進化していてもしかしたらあと何年かして この世の中に木がなくても 何の問題もない世の中が訪れてしまうかもしれません

このような世界が来てしまった時に 人形が必要であるか必要でないかと聞かれたら 私は完全に入らないと思う

そのようになってしまった時の林業こそ本当に良い材料だけが売れ 腕の良い個人の林業 事業者は生き残り続けると思う

しかし その状況では環境のために森を整備する人は不必要になりますそのようになってしまったら林業という仕事が 必ず必要かと聞かれるとそうではなくなる。

だからこそ 何か一つの意見に 偏ってものを言うのではなく 未来を見て何が起こるか 分からないことなら 数多くの人の意見を聞き入れる耳を持つべきだと私は感じます それが林業のことに限らずすべてのことに 共通することだとも僕は思います

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